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ブランディングは、採用と集客の”土台”になる|MOGROWが伴走で見てきた3社の変化

ブランディングは採用と集客の土台になる|3社の事例

「ブランディングは、採用と集客の土台になる」。
私たちはこのことを、考え方として何度もお伝えしてきました。
信頼が積み上がっている会社は、求人を出せば応募が来やすく、営業に行けば話が早い、と。

ただ、理屈だけでは伝わらないことがあります。
この記事では、理屈の話を一旦脇に置いて、私たちが実際に伴走してきた3社の現場で、何が起きたのかをお話しします。

滋賀で解体・土木を手がける土田建材グループ様。
岡山の金属加工メーカー・株式会社TANIGAWA様。
そして、滋賀のコンクリート管メーカー・株式会社クリコン様。
業種も、発信の目的も、フェーズもばらばらの3社です。
始めて2ヶ月の会社から、1年積み上げた会社まで——けれど、現場で起きた変化の「構造」は、驚くほど共通していました。
その共通項こそが、「ブランディングは土台である」ということの、何よりの証明だと私は思っています。

まず、主張をひとことで

先に、この記事の結論を言い切っておきます。

“らしさ”の継続発信は、狙った成果(採用なら応募、集客なら問い合わせ)だけを連れてこない。
信頼という土台を作るので、狙っていなかった場所——取引、社内、地域——にまで効果が波及する。

採用のためにやった発信が、受注につながる。
集客のためにやった発信が、社員を変える。
この「越境」こそが、ブランディングという土台の正体です。
それでは、3社の現場を——始めて2ヶ月の会社から、1年積み上げた会社まで、時間軸の順に——見ていきます。

事例①土田建材グループ様|始めて2ヶ月。「集客」の発信が、社内と取引先を動かした

最初は、いちばん新しい、現在進行形の事例です。
滋賀県で解体・土木を手がける土田建材グループ様。
日本一真面目な解体屋」というブランドコンセプトを掲げる会社で、私たちは最近、集客を主目的としたSNS運用の伴走を始めたばかりです。

解体業だからこそ、「真面目さ」を可視化する

解体・土木という業界は、一般の方から仕事の中身が見えにくく、ともすれば粗いイメージを持たれがちな業界でもあります。
だからこそ、「日本一真面目な解体屋」という旗印は強い。
現場の丁寧な仕事ぶり、安全への向き合い方、働く人の実直さ——すでに社内にある”真面目さ”を、発信で見えるようにしていく
これが戦略の核です。

起きていること:2ヶ月目で、5万再生

スタートして、まだ2ヶ月です。
ところが、早くも想定を超えることが起きました。
2本目に公開した動画が、5万回再生され、大きな反響を呼んだのです。

出演した3名の社員さんは、口をそろえてこう話してくれました。
「びっくりしたけど、いろいろな人に声をかけられたり、応援されて嬉しい」。
自分の働く姿が発信され、反応が返ってくる。
この嬉しさが、発信を続ける社内の空気を作り始めています。

さらに印象的だったのは、幹部社員の方々の声です。
「SNSを始めたことで、外部のプロが本気で推進してくれる。確実に前に進むことが、まずありがたい」
「SNSをスタートして、社員全員のコミュニケーションが活発になり、とても良い雰囲気になっている」
「社内でも『次の動画はいつできるんだろう?』と楽しみにする声が出ている」。
集客のために始めた発信が、まず社内の空気を変え始めているのです。

そして、波及はすでに社外にも及んでいます。
協力会社や取引先から、こんな声が届き始めました。
「出演していた若手社員の子、なんて名前?今度声をかけたい。応援したい」
集客目的の発信が、2ヶ月で、取引先との関係にまで温度を生み始めています。

この事例が示すもの

土田建材様の事例は、「完成した成功事例」ではありません。
むしろだからこそ、最初に載せました。
土台づくりの初速で、何が起きるかの記録です。
集客が目的なのに、起きたことは社員の誇り、社内の一体感、取引先からの反応——効果は最初から「越境」して現れました。
この積み上げが、1年後、2年後にどんな集客成果を生むか。
この記事は、いずれ続編で答え合わせをするつもりです。

事例②TANIGAWA様|継続中。採用の発信が「応募の手前の不安」を溶かした

二社目は、発信を継続して育てている最中の事例です。
岡山県の金属加工メーカー、株式会社TANIGAWA様。
こちらは採用を主目的に、TikTokを中心としたショート動画の継続発信に伴走しています。

製造業らしさを、隠さず前面に出した

製造業には、「現場の魅力が外から見えにくい」「若い人に敬遠されがち」という共通の悩みがあります。
私たちが取った方針は、それを隠すのではなく、むしろ前面に出すことでした。
鋼を加工する迫力ある現場、社員さんの一日、人柄の見える短いインタビュー。
過度な演出をせず、飾らないリアルをそのまま見せる。

起きたこと:応募の手前にある「不安」が、溶けた

成果として、フォロワーは着実に増え、月間で10万回再生を記録したり、1本で5万回再生される動画が生まれるなど、発信は業界の中での差別化にもつながっています。
けれど、私がこの事例で一番お伝えしたいのは、数字の裏側で起きた、あるエピソードです。

リファラル採用(社員紹介での採用)を検討していた、ある女性の方の話です。
その方は当初、「TANIGAWAさんは、自分には合わないのではないか」と後ろ向きでした。
金属加工の会社と聞いて、自分の働く姿を想像できなかったのだと思います。
ところが、SNSの動画を見て、変わったのです。
「これなら、私に合うかもしれない」と、前向きに検討してくれるようになりました。

求人票の条件は、何も変わっていません。
変わったのは、会社の中身が「見えた」ことだけ。
応募の手前にある「自分に合うだろうか」という不安を、動画が溶かしたのです。

もう一つ、社内側の変化も印象的でした。
動画に出演した社員さんが、こんな感想を話してくれたのです。
「知り合いから『動画見たよ』と声をかけられて、びっくりしたけど、嬉しかった」
土田建材様の社員さんたちと、まったく同じ反応です。
自分の働く姿が発信され、身近な人から反応が返ってくる嬉しさは、業種を問わないようです。

この事例が示すもの

採用の発信の本当の仕事は、応募ボタンを押させることではなく、その手前の不安——「自分に合うだろうか」——を解いておくことです。
TANIGAWA様の現場は、動画が「会社と求職者のミスマッチ不安」を、応募の前に解消することを、具体的に見せてくれました。
私たちが「応募の前に、ファンにする」と呼んでいる状態は、まさにこうして生まれます。

事例③クリコン様|1年の継続。発信が「取引」と「採用」に波及した完成形

最後は、継続の先に何があるかを見せてくれた事例です。
滋賀県でコンクリート管を製造する株式会社クリコン様。
住友大阪セメントグループの企業で、典型的なBtoBの製造業です。

やったことは、飾らない日常の発信だけ

約1年、私たちは動画とSNSの継続発信に伴走しました。
発信した内容は、工場の仕事ぶり、社員インタビュー、社食の風景、会社あるある——つまり、会社の”らしさ”そのものです。
BtoB企業とは思えない、人間味のあるラインナップを、飾らず淡々と出し続けました。

起きたこと:狙っていなかった場所から、変化が来た

変化は、想定の外から来ました。
まず、取引先から「動画、拝見しましたよ」と声がかかるようになったのです。
商談が初対面の説明からではなく、「あの動画の…」というアイスブレイクから始まる。
そこから新規受注につながったこともありました。

採用面では、工場を紹介したロング動画が1.5万回再生され、会社始まって以来、初めてのインターン応募が入りました。
そして社内では、社員のみなさんが発信に慣れていき、最終的には4名の社員さんが自分でショート動画を編集できるまでになりました。
運用の内製化です。

この事例が示すもの

クリコン様の発信は、特定の目的に閉じていませんでした。
だからこそ分かることがあります。
“らしさ”の発信は、受け取る相手によって、違う効果に変わるのです。
取引先が見れば信頼になり、求職者が見れば応募動機になり、社員が見れば誇りになる。
一つの発信が三方向に効く——土田建材様が2ヶ月で見せてくれた「初速の越境」は、1年続けると、ここまで育ちます。
これが土台の力です。

3社に共通していたこと

業種も目的もフェーズも違う3社ですが、現場に共通していたことが3つあります。

①発信の中身は、全社「すでにあったもの」

3社とも、発信のために何かを新しく作ってはいません。
クリコン様の社食も、TANIGAWA様の鋼を加工する現場も、土田建材様の真面目な仕事ぶりも、もともとそこにあったものです。
私たちがやったのは、それを見つけて、見えるようにしたことだけ。
ブランディングの素材は、外から持ち込むものではなく、社内に眠っているものなのです。

②効果は、狙った場所の外に波及した

採用のための発信が求職者の不安を解き、集客のための発信が社内の空気と取引先との関係を変える。
3社とも、効果が目的の枠を越えて波及しました。
これが、ブランディングを「施策」ではなく「土台」と呼ぶ理由です。
土台は、その上に載るものすべてを支えます。

③トップが本気で、現場が動いた

そして、3社とも経営者が発信に本気でした。
社長が「なぜやるのか」を語り、自ら関わる会社では、社員の協力が生まれ、発信が続きます。
土台を作れるかどうかは、結局ここで決まります。
この点は、どの現場でも例外がありませんでした。

「伴走」という関わり方について

最後に、私たちの関わり方について、少しだけお話しさせてください。

3社との仕事を通じて確信しているのは、ブランディングの支援は「納品」では完結しないということです。
動画を1本作って渡すだけなら、土台は育ちません。
らしさを一緒に言語化し、発信を続く形で設計し、社員さんを巻き込み、反応を見ながら調整し、ときには内製化まで見届ける——この長い関わりを、私たちは「伴走」と呼んでいます。

クリコン様で社員さんが自分で編集できるようになったのも、土田建材様で幹部の方が「外部のプロが本気で推進してくれるから確実に前に進む」と言ってくださったのも、納品型の関係では起きなかった変化だと思います。
土台は、時間をかけて、一緒に作るものです。
近江商人の三方よしではありませんが、私たち自身も、目先の制作費より、クライアントと長く続く信頼を大切にしたい。
それが、経営映像伴走業を名乗る私たちの姿勢です。

よくある質問(FAQ)

Q

3社のような成果は、どの会社でも出ますか?

A

同じ形の成果を保証することはできません。ただ、3社に共通する条件——すでにある”らしさ”を飾らず出す、継続する、経営者が本気で関わる——がそろえば、何かしらの変化は起きる、というのが現場の実感です。変化の出方は、会社ごとに違います。

Q

効果が出るまで、どのくらいかかりましたか?

A

クリコン様の大きな波及は約1年の継続の中で生まれました。一方、土田建材様のように、2ヶ月目の動画が5万回再生されるなど、早い反応が出るケースもあります。ただし、早い反応があっても、土台として効いてくるのは継続の先、と考えておくのが健全です。

Q

BtoBや、地味に見える業種でも効果はありますか?

A

3社とも、コンクリート管・金属加工・解体という、いわゆる「地味に見られがち」なBtoB・現場系の業種です。そういう業種ほど、リアルな発信が新鮮に受け取られ、差別化が効きます。

Q

採用目的と集客目的で、やることは変わりますか?

A

入口の設計(誰に届けるか、どの媒体か)は変わりますが、核は同じです。会社のらしさを、飾らず、続けて見せる。目的が違っても、作っているものは同じ「信頼の土台」です。

Q

社員が発信に協力してくれるか不安です。

A

最初から全員が乗り気な会社はありません。ただ、実際に出演した社員さんたちは、TANIGAWA様でも土田建材様でも「声をかけられて、びっくりしたけど嬉しかった」と話してくれています。まず経営者が「なぜやるのか」を語り、前向きな一部の社員さんから始めれば、反応の嬉しさが輪を広げていきます。

まとめ|土台は、想定の外にまで効く

クリコン様、TANIGAWA様、土田建材様。
3社の現場が教えてくれたのは、シンプルなことです。

らしさの継続発信は、狙った成果だけを連れてこない。
取引先の信頼、社員の誇り、地域での評判——想定していなかった場所にまで、効果が波及する。
それは、発信が個別の「施策」ではなく、会社全体を支える「土台」を作っているからです。

御社にも、まだ発信されていない”らしさ”が必ず眠っています。
それを一緒に見つけて、土台に変えていくのが私たちの仕事です。
完成した会社である必要はありません。
土田建材様のように、「これから作り始める」段階からのご相談こそ、歓迎です。

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